伊藤由美子
50の女子お金研究所 所長

Book

私の本

50歳からの女性のマネトレ

毎日5分読むだけで10年後が変わる!

は じ め に
― マ ネ ト レ を 始 め る 前 に ―

50歳。
この数字を目にすると、皆さんはどんな気持ちになりますか?
「もう半世紀生きたのか……」と驚く人もいれば、「ここからが本番よ!」と前向きな人もいるでしょう。
子育ても一段落して、自分の時間が少し戻ってくるタイミング。
でもその一方で、親の介護の足音や、自身の更年期、老後の不安も重なってきて、
「いったい私の人生、これからどうなるの?」と、心の中にモヤモヤを抱えている方も多いのではないでしょうか。
はじめまして、伊藤由美子と申します。
現在54歳のファイナンシャルプランナーです。
この25年間で、3000組以上のライフプランをサポートしてきました。
その経験を通して、「お金は人生の羅針盤である」と実感しています。
お金があればあるだけ幸せというわけではありませんが、お金がなければ、目指す方向に進むこと、何か一歩を踏み出す時に勇気の一助であることは間違いありません。
お金の相談というのは、つまるところ人生の相談でもあります。
教育、住宅購入、老後、相続など、人生の大きなイベントには必ずお金が関わっています。
私の仕事は、これらの一大イベントに向けてお客様の希望に寄り添い、時にお金のプロとしての知見から、資産運用や保険、終活・相続などのアドバイスをすることです。
人生には表と裏があります。華やかな成功の陰に、病気や家族との別れ、離婚といった苦難もあります。
私はそのどちらも見てきました。
その結果、どんな状況でも、正しいお金の知識があれば道は開けると信じています。
この本は、主に自分と同世代、
50代前後の女性の皆様に向けて書きました。
「お肌の曲がり角」という言葉がありますが、女性にとって50歳は「お金の曲がり角」で

そんな曲がり角にいらっしゃる皆さんに、心から伝えたいことがあります。
まずは、「目的」をもってから、お金のことを学びましょう。
これが、この本で一番伝えたいメッセージです。
お金の本というと、投資のテクニックや節約のコツをイメージされるかもしれません。
でも私が伝えたいのは、「それ以前」のこと。
「お金ってそもそも、何のために必要なの?」
「自分にとって豊かさとは?」
そんな問いを、自分に向けて立てることから始めてほしいのです。
私は、『DIE WITH ZERO(ダイ・ウィズ・ゼロ)人生が豊かになりすぎる
究極のルール』(著・ビル・パーキンス/訳・児島修/ダイヤモンド社)という本に出
会って、大きな衝撃を受けました。
「DIE WITH ZERO =0で死ぬ」というのは、お金を死後まで残さずに有益な

そんな曲がり角にいらっしゃる皆さんに、心から伝えたいことがあります。
まずは、「目的」をもってから、お金のことを学びましょう。
これが、この本で一番伝えたいメッセージです。
お金の本というと、投資のテクニックや節約のコツをイメージされるかもしれません。
でも私が伝えたいのは、「それ以前」のこと。
「お金ってそもそも、何のために必要なの?」
「自分にとって豊かさとは?」
そんな問いを、自分に向けて立てることから始めてほしいのです。
私は、『DIE WITH ZERO(ダイ・ウィズ・ゼロ)人生が豊かになりすぎる
究極のルール』(著・ビル・パーキンス/訳・児島修/ダイヤモンド社)という本に出
会って、大きな衝撃を受けました。
「DIE WITH ZERO =0で死ぬ」というのは、お金を死後まで残さずに有益なお金の使い方をして死のうという提案です。
「最期にたくさんのお金を残すのではなく、たくさんの思い出を残そう」というメッセ
ージに心を打たれた私は、自分の「やりたいことリスト15
」を作りました。
例えば、行きたかった場所、会いたかった人、挑戦したかった夢―。
そして気づいたのです。お金が足りないからできない、のではなく、目的がないから動けないのだと。
人生は、有限です。
今の年齢から見える「未来」は、もしかしたら30代のころより、もっと現実的に、もっと具体的に見えてきているかもしれません。
だからこそ、今、自分の「人生のゴール」を描いてほしいのです。
そして、そこに向かうための「時間」と「お金」の使い方を、逆算して設計していく。
これこそが、「お金のトレーニング」の第一歩です。
この本では、序章で「50代の女性を取り巻くお金の現状」を知ってもらうところから

始めていきます。
そこから、「年金っていくらもらえるの?」「節税ってできるの?」「社会保障って?」
「相続税って?」といった、日本に住んでいる限り避けて通れない「お金のグランドルール」を、できるだけやさしく、わかりやすくお伝えしていきます。
その上で、基本的な「お金(Money)のトレーニング法=マネトレ」もご紹介し
ます。「トレーニング」といっても、難しいことではありません。
例えば、「ねんきん定期便の見方を知る」といった簡単なチャレンジや、「何のため・誰のための保険なのかを冷静に見直す」。そんな『小さな練習』を重ねることで、きっと心が整い、未来への不安が少しずつ晴れていきます。
また、本書には私と近い女性のお子さんたちがこれから独り立ちするにあたり、教えておきたいお金の基本教育も盛り込みました。
日本においては、2022年にようやく高校の家庭科の中で金融教育がスタートを切ったばかりです。
も、そうした授業に講師として呼ばれることが増えてきましたが、家庭科や公民の
先生だけで金融教育を受け持つのはなかなかハードルが高いのではないかと感じます。
今、ほとんどの日本の若者がこれといった金融教育を受けないまま高校、大学を卒業
し、大人への階段を登り始めています。
私事ですが、昨春、我が家の長男も大学に進学しました。
彼は、学校での十分な金融教育を受けないまま一人暮らしの大学生活を始めることになります。
この本は、そんな彼のために書いておきたかったものでもあります。
2024年からスタートした新NISAは、18歳から始められるようになったことも、彼らの世代にとっての大きな変化でしょう。
ぜひ、ここで得た知識をお子さんに伝えてもらい、資産形成について考えるきっかけにしていただきたいと思います。
自分も、そして子供も、お金に振り回されるのではなく、お金を味方につけた人生を送る。
そのためには、「知る」「整える」「動く」の3ステップが大切です。
そして何より、私は心からこう思っています。
夢には、日付をつけましょう。
「いつかやりたい」ではなくて、「〇年後の〇月にやる」と決めてみる。
「夢」は、「予定」に変えた途端に、「現実」になります。
そのために必要な時間とお金を、今から整えていきましょう。
あなたがこの本を手に取ってくださったことは、きっと〝何かを変えたい〟という気持ちの表れだと思います。
その小さな一歩を、私は全力で応援します。
人生の後半戦、今こそ、最高に自分らしく輝く準備を始めませんか?
思い出をたくさん残す人生へ、ようこそ。
「50代からのマネトレ」、ここから一緒に始めていきましょう。

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